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2022.05.02海外情報

コロナより話題だったのはあのスポーツ! 2021年の台湾検索ワードランキング

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  • アジア情報
  • 台湾

執筆者:株式会社クリスク
※株式会社クリスクに関する情報は、本ページの最後にてご確認いただけます。



こんにちは、クリスク・ジャパンの劉(リュウ)です!

SNSマーケティングをするには、常に現地のトレンドを把握することが重要です。

現地のトレンドを知りたい時は、その国に在住している人へのヒアリングが一番有用ですが、もしいなければGoogleでの検索量をデータ化している「Googleトレンド」も便利なツールですよね。

そこで、今回は台湾のGoogleトレンドランキングから読み解いた、2021年に台湾で流行したことをご紹介いたします。

*ぜひマレーシア編もご覧ください!
検索1位は年金制度? 2021年マレーシア検索ワードランキング


台湾の2021年検索キーワードトレンドランキング



Googleトレンドでは、ジャンルごとに毎年さまざまな年間検索ランキングが発表されています。今回は全ジャンルを合わせた「急上昇ランキング」にフォーカスしてご紹介します。


引用先:Google 検索で振り返る(台湾) – Google トレンド

色々なキーワードが入っていますが、大体4つのトピックに集約できます。以降でそれぞれのトピックやキーワードが話題になった理由をご紹介します。


台湾で人気だったエンターテインメントジャンル



・1位 NBA
・8位 錦心似玉(中国ドラマ)

ということで、台湾の2021年の検索第1位は、なんとアメリカのプロバスケットボールリーグ「NBA」、8位には2021年にバズった中国ドラマがランクインしました。

バスケットボールは台湾で人気のスポーツゆえ、台湾人のNBAへの注目度も高いです。2020-2021シーズンを制覇したチームが実に50年ぶりの優勝だったこと、そして相手チームも28年ぶりのファイナル進出だったことが台湾でも大きな話題となりました。

開催期間がちょうどロックダウン期間と重なったことでネット上でも盛り上がり、2020-2021シーズン期間(2020年12月22日-2021年7月22日)の検索量が特に増加しました。


7/22のシーズンファイナルを境に、シーズンオフの期間だけ検索量が下がっている
引用元:Googleトレンド

8位の「錦心似玉」(日本語訳:恋心は玉の如き)は2021年にバズった中国ドラマです。全世界の総再生回数が50億回を超え、特に中華圏では大人気となりました。

波乱万丈なストーリーが視聴者の心を掴み、ネット上では賛否両論が飛び交いました。工夫された道具と服装も人気のポイントです。

参考)【《甄嬛傳》淳貴人】譚松韻《錦心似玉》攻佔台灣年度劇王 擁50億流量被虧低配版《知否》 — 上報 / 流行


台湾でも人気だったオリンピック



・7位 奧運(オリンピック)
・9位 戴資穎(タイ・ツーイン、バドミントン選手)

ということで、2021年の東京オリンピック関連ワードが2つランクインしました。

NBAの人気には及ばないものの、オリンピックが年間検索キーワードランキングの第7位にランクインしました。台湾チームが過去最多のメダルを獲得したり、多くの種目で国内最高記録を更新したりしたため、台湾国内をおおいに沸かせました。

まだ、9位には、バドミントン女子シングルで銀メダルをとった戴資穎(タイ・ツーイン)選手がランクイン。念願のオリンピックでのメダルを勝ち取り、多くの台湾人を感動させました。

ちなみに、Googleトレンドで発表された有名人だけの年間検索ランキングのトップ10には、1位、2位、4位そして7位と、合計4人のオリンピック選手が入っていました。


2021年年間有名人検索ランキング。中国や韓国の芸能人も入っています。ちなみにラスト3人はインフルエンサー。
引用元:Googleトレンド

参考)累積12面!台灣體壇光榮的一年 來看「最強中華隊」東奧獎牌榜 | 中華隊出征東奧 | 運動 | 聯合新聞網


コロナ関連がやはりランクイン



・2位 疫情(コロナ感染状況)
・3位 疫苗預約(ワクチン予約)
・4位 1922(ワクチン予約サイト)
・6位 五倍券(クーポン券)

台湾は、2020年のうちは他の国と比べても感染者数を抑えることに成功し、「コロナ優等生」と呼ばれていました。
しかし、2021年に出てきたデルタ株の影響で感染が広がってしまいました。そのため、コロナに関するキーワードの検索量はかなり上昇しました。


台湾の新型コロナウイルス感染者数の推移
引用元:Googleニュース

また、台湾人は特にワクチンへの関心が高いです。

第1回、第2回ともに、接種が始まったときは日本と同様にワクチンが不足し、予約が困難でした。感染が拡大する不安な状況下で、「疫苗預約(ワクチン予約)」と「1922(ワクチン予約サイト)」のキーワードが検索順位の3位と4位を占めました。

ちなみに、台湾の国産ワクチンを受けた人はお腹が空きやすいという副作用が話題となり、「打完疫苗吃什麼(ワクチンを受けたら何を食べますか)」の検索量も多かったです。

そして6位に入った「五倍券」は、経済振興の目的で発行されたクーポン券の名称です。当初、1,000元の現金を払うと、5,000元(日本円で約2万円)分のクーポンと交換できるという構想だったため「五倍券」と呼ばれました。ただ、こちらは感染者数の急増に伴い、最終的には無料配布となりました。

利用率上昇を狙った政府が、五倍券を受け取った人を対象とした「抽選で現金が当たる」などのイベントを開催したため、ネット上で大きな話題になりました。


5倍券使用攻略を紹介しているYouTuber

参考)コロナ禍からの経済立て直しへ、5,000元振興券の公式サイトがオープン : Taiwan Today


台湾では資源不足が深刻に



・5位 水庫(ダム)
・10位 停電

台湾では、2021年前半に多くのダムで過去最低の貯水率を記録するほどの大干ばつが発生しました。

2021年3月頃より、干ばつが深刻な中南部を中心に、断水を含む給水制限が実施。幸い、6月以降に降水量は正常化しましたが、干ばつの次は電力供給不足による停電の危機も訪れました。

2021年の平均気温は史上第7位となる24.29℃を記録。エアコンなどにより電力消費量が増加し、さらに水不足で水力発電も出来なくなったことから電力不足に陥りました。2021年5月には1週間で2回もの大規模かつ急な停電が発生しました。

台湾の主要産業の中でも特に世界中に大きい影響を及ぼす半導体産業では、製造過程において大量の水と電気を消費します。
台湾の深刻な資源不足問題は、台湾人だけではなく世界中で注目されています。

参考)



まとめ



台湾の2021年度検索ランキングでは、新型コロナの感染状況や資源不足問題など、日常生活に関する話題の注目度が高かったことがわかります。その他にも、アメリカ、中国、韓国や日本のトレンドへの関心も高いことが窺えます。

なお、有名人の名称検索数ランキングでは、インフルエンサーが有名人の検索ランキングに入っていることから、インフルエンサーの影響力も上がっているようです。

クリスクは東南アジア諸国で現地スタッフが常駐しており、現地のSNSトレンドとニュースを常に把握しています。トレンドや流行のトピックを読み解くことで、ターゲット国での最適なSNSマーケティング施策をご提案します!ぜひお気軽にクリスクまでお問い合わせください。


この記事を書いたのは・・・
写真クリスクジャパンスタッフ Liu TzuーYi/ リュウ ズーイー

※本記事は、株式会社クリスクより掲載許可をいただき、同ホームページにて公開されている記事を転載したものです。
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▼今回の元記事
コロナより話題だったのはあのスポーツ! 2021年の台湾検索ワードランキング
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